2014年10月23日木曜日

学園祭「鳳祭」出展のお知らせ

こんにちは、専修大学鉄道研究会です。

そろそろ学園祭の季節。専修大学鉄道研究会は今年も学園祭「鳳祭」に出展します!!
以下、鳳祭出展の概要をご説明します。

開催日時・・・11月1日(土)~11月3日(月・祝)10:00~17:00
         ※鳳祭初日の10月31日(金)は設営準備が完了次第スタートとなります。
         ※最終日の11月3日(月・祝)は撤去作業のため早めに終了させていただきます。
開催教室・・・専修大学生田キャンパス10号館2階10204教室

<出展内容>

1.会誌「たぶれっと」No.95配布
会誌「たぶれっと」の最新号を配布します。今号は夏合宿報告記・自由投稿に加え、特集を用意しました。
特集は「優等列車」と「海外滞在記」の2本です。
「優等列車」・・・JR・私鉄の特急・急行列車を乗車記・車両・切符など、幅広い視点から研究・分析。
「海外滞在記」・・・今年部員が訪れた海外の鉄道の模様を紹介。
例年通りのボリュームでお届けします。どうぞお楽しみに!!

2.写真展示
撮り鉄の精鋭たちがチョイスした、部員一同が撮影した力作ぞろいの鉄道写真を展示します。
こちらも会誌に合わせて「優等列車」を展示テーマとしています。様々な表情を見せる列車たちの雄姿をご観覧ください。

3.模型展示
大人気の模型走行・展示、今年はNゲージ・HOゲージの2種類を展示します。
Nゲージでは新作モジュールを2作用意しています。部員所有のカッコいい列車たちの走行をどうぞお楽しみください。

4.鉄道グッズ展示
鉄道グッズ展示は「東海道新幹線50周年記念特集」と題して、特急券や個室カードキー・記念メダル入場券切手ポストカード・車内販売グッズなど、新幹線に関する様々なグッズを展示します。
また、この夏部員が使用した切符・乗車証明書の展示や、今年集めた鉄道グッズを展示します。
さらに、「孤独の鉄グルメ~シーズン1~」と題して、全国各地の駅弁やご当地グルメの写真を展示します。
かなり盛りだくさんなラインナップです。こちらもお楽しみに!!

夜遅くまで部員たちがモジュール製作・展示準備に励んでいます。ぜひご期待ください。
皆様のお越しを部員一同、心よりお待ちしております。
 
東京と神奈川に路線網を築き、相互直通運転によって埼玉まで顔を出す東急電鉄。
田園都市線の5000系(右)と大井町線の8500系(中央)、9000系(左)が並ぶ。
(2013年9月19日 溝の口駅)
 
~専修大学鉄道研究会からのお知らせ~
専修大学鉄道研究会では新規会員を募集しています。学年・学部・性別等は問いません。
必要なのは「鉄道旅行に出たい!」「鉄道写真を撮ってみたい!」「鉄道模型走らせたい!」「何でも良いから鉄道に関する話をしたい!」というあなたの気持ちです。
「鉄道関係あんまり詳しくないんだよなぁ・・・」と不安になっているあなたもご安心下さい。
当鉄道研究会には鉄道に関する知識の浅い・深いを問わず様々な会員が所属しています。
各会員で色々な情報交換をしながら楽しく活動していきましょう!
詳しくはメール[sensyu_train@yahoo.co.jp]しくは第3学生自治会館B1Fの部室04にてお待ちしております。基本的に授業期間中の昼休みは常駐しております。

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もしくはhttps://twitter.com/senshu_train ]へアクセスしてください。
 

2014年10月9日木曜日

夏合宿報告第2弾!~北陸編

皆様こんばんは、専修大学鉄道研究会です。

今回は山陰・北陸・北海道と三手に分かれた夏合宿のうち、北陸合宿の模様を、参加した会長とブログ担当3号が報告いたします。報告が遅くなったのをお詫び申し上げます。

今回北陸に向かったのは、来年3月15日に北陸新幹線の金沢開業が近づいている事によって、北陸本線の金沢-直江津間がJR西日本の管轄となる最後の夏を見に行き、北陸3県の私鉄各社も楽しもうと言う意図でした。

大まかな行程は次の通りです。

1日目
午後1時富山駅北口集合→富山ライトレールで岩瀬浜まで往復→富山駅南口に向かい富山地方鉄道富山市内線に乗車し不二越線の南富山駅へ→不二越線に乗り電鉄富山駅へ→自由時間→チェックイン

2日目(9月12日)
朝7時に富山駅を発ち高岡駅へ→氷見線・城端線を乗り潰し→金沢へ→自由時間→チェックイン

3日目(9月13日)
朝7時に金沢駅を発ち福井駅へ→福井駅西口から福井鉄道に乗車→福井駅に戻りえちぜん鉄道に乗車→福井駅に戻り解散

これよりこの3日間の結果を書いていこうと思います。なお、写真は特記の無い限り全て会長もしくは3号の撮影です。

1日目(9月11日)
会長は、以前新潟に日帰りで向かった時と同じ列車で直江津駅に向かい、そこから普通列車で富山を目指しました。やって来たのは、413系の中でもクセのある編成でした。

会長が直江津から乗車した金沢総合車両所配置の413系B04編成は、金沢・米原方の先頭車が、
交直流急行型のサハ455-1から改造されたクハ455-701になっているのが特徴である。
ちなみに、サハ455形は、電動車によって多くの形式のある交直流急行型の中でも、
一番最後に当たる457系が製造されていた時期に北陸地区で使用するために製造された形式らしい。

富山到着後は地元富山出身を含む一部同行者と一緒に「富山ブラック」と呼ばれるご当地のラーメンを食しました。以前から気になっていたのですが、確かに非常に濃い味でした。

午後1時、参加者が集合し、富山ライトレールに乗り岩瀬浜駅に向かいました。
岩瀬浜では、同地にある明治時代以降の街並みを残した大町通りを観光しました。

富山ライトレールの低床式路面電車「ポートラム」こと0600形は全部で7編成、各編成でアクセントとなる塗色が異なる。
今回乗車したのは往復共に黄緑色の第4編成であった。

岩瀬観光に向かう途中、緑色の第5編成に遭遇した。

しかし、岩瀬観光で思ったより時間を取ったため、富山地鉄市内線の環状線系統に乗車後、南富山駅に向かう予定を変更し、直接南富山駅に行くことにしました。

地鉄の富山市内線では古参の7000形に乗車した。

南富山駅からは予定通り、電鉄富山駅に向かいました。
ここで自由時間として、富山地鉄の稲荷山テクニカルセンターに向かう部員と富山駅で駅撮りをする部員と二手に別れました。ちなみに会長は後者の方に行きました。

合流後はホテルにチェックインしてから富山駅南口に向かい、全員で白えび天丼を食しました。その後昼間にカットした環状線に乗車し、全体の行程は終了となりました。とにかくこの日は、富山のその地の物を食べる事を心掛けました。

2日目
ここからはブログ担当3号が担当させていただきます。
夜が明けて2日目は数を減らしつつある413系・475系が充当される列車に乗って一路高岡を目指しました。
高岡では予定を少々変更して来春での廃止が決定した「トワイライトエクスプレス」を撮影。廃止を惜しむかのように各参加者ともシャッターを切っておりました。

一路大阪を目指す「トワイライトエクスプレス」。日本一の長距離を
走る寝台列車 として有名ですが、車両老朽化の波には勝てず…

 
来春に無くなってしまうであろうJR西日本仕様の高岡駅駅名標と
トワイライトエクスプレスの取り合わせ。記録は急ぎたい。

高岡からはJR氷見線のキハ40に揺られ一路能登半島東部にある氷見を目指します。
列車の都合上氷見からはとんぼ返りとなってしまいましたが、冬ともなれば寒ブリの一大水揚げ漁港ともなる氷見。是非寒ブリを味わいに再び訪れたいものです。
帰りは国定公園にも指定されている雨晴海岸の絶景を楽しみながら高岡へ。天候にも恵まれ、これ以上ない美しい姿を我々に見せてくれました。

国定公園に指定されている雨晴海岸。この日は青空に
雲、青い海という最高のロケーションであった

高岡に舞い戻った一行はここから内陸へ伸びる城端線に揺られます。高岡から越中の小京都とも呼ばれる城端目指してキハ47へ乗車します。
乗車したキハ47のうち1両は城端・氷見線のラッピングが施されており、乗車中のちょっとしたアクセントになりました。
また、沿線には米どころ富山を象徴するような田んぼがが広がっており、こうべを垂れた稲穂が秋の訪れを感じさせるような一幕も見受けられました。


氷見線・城端線では写真の様なラッピングの他、マンガ
「忍者ハットリ君」のラッピング車も走っているので、乗車
・撮影共に充実するよう工夫されている

城端からは高岡に舞い戻り、高岡駅近くのお店で「ごっつぉ漬丼」に舌鼓を打ちました。地元氷見の魚を使っているとのことで新鮮で非常に美味しかったです。
昼食後は北陸地方の主力になりつつある521系に揺られ一路津幡へ。
一行は津幡で車内解散とし、一部参加者は津幡で七尾線からの415系に揺られて金沢を目指しました。
この415系は七尾線直流電化に合わせ近畿圏で活躍していた113系に485系から撤去した交流機器を取り付け415系800番台とした列車で、他の415系と比べ異色の経歴を持った車両となっています。
金沢到着後は一部参加者共に兼六園へ。金沢観光と言えばと言われるくらい有名な観光名所ですが、ブログ担当3号は訪れたことが無かったため、期待に胸を膨らませながら訪れてみました。
やや紅葉には早かったが、美しい風景に心が洗われるような思いがした

その後は金沢駅付近で撮影を行ったりなど参加各位がそれぞれ金沢を満喫したようです。夕食は片町の海鮮料理屋にて寿司や網焼き、刺身などに各々舌鼓を打ち、満足できました。


3日目
最終日となった3日目はバスの遅延等もありバタバタのスタートとなりましたが、計画通りの列車へ乗車し一路福井へ。こちらでは大きく姿を変えた119系を記録しに向かいました。
福井到着後はひとまず福井鉄道に揺られ武生を目指します。最新式の低床路面電車から昭和30年代の鉄道用車両、かつて名鉄で活躍した車両まで多彩な車両が同居する不思議な路線である福井鉄道福武線のその面白さを満喫できたのではないかと思います。


 
かつては名鉄岐阜市内線で活躍した車両も現役で活躍している福井鉄道。
その車両の多彩性はファンを魅了すること間違いなし(!?)

福井へ戻ってきた一行はえちぜん鉄道に揺られ一路勝山を目指します。
京福電気鉄道から経営を引き継いだ第三セクターとして再スタートを切って早11年が経過したえちぜん鉄道。今回は九頭竜川沿いに勝山を目指す勝山永平寺線に乗車しました。乗車したのはかつて飯田線で活躍をしていた119系を改造したMC7000形で、ところどころに国鉄の雰囲気を残した車両でした。

119系の面影を感じさせないマスクを纏ったMC7000形。
かつての雰囲気は側面や車内にその微かな面影を見出す程度である。

勝山からは福井へえちぜん鉄道で戻り、2泊3日に及ぶ北陸合宿は幕を閉じたのでありました。尚、ブログ担当3号は福井鉄道の撮影を行い、その後4日間にわたり北陸地方に滞在し、撮影を行いました。非常に充実した合宿となったと思っております。またの機会があれば訪れてみたいと思った合宿でございました。(byブログ担当3号)

福井での解散後、会長は参加者1名と共に521系の普通列車で金沢へ向かいました。参加者と別れた後、特急「北越5号」に乗車する事にしました。金沢駅で特急券を買ったのですが、マルス端末が新型の物になっているようでした。
ホームに上がったのち、やって来たのは485系の3000番台でした。その後糸魚川で下車し、同地の「ブラック焼きそば」を食べようとしましたが、色々見間違えて、普通の焼きそばを注文してしまい、それを食べる事にしました。糸魚川からは413系の普通列車で直江津まで行き、そこからは、新潟に日帰りで向かった時と同じ列車で実家に帰りました。

おしまいに会長からお知らせです。
今回の北陸合宿の模様は、来月の鳳祭に合わせて刊行予定の『たぶれっと』最新号でも報告する予定です。こちらには1年生の部員による物が掲載される予定となっております。また違った視点から描かれていると思いますので、そちらの方もどうぞお楽しみに。


~専修大学鉄道研究会からのお知らせ~
専修大学鉄道研究会では新規会員を募集しています。学年・学部・性別等は問いません。
必要なのは「鉄道旅行に出たい!」「鉄道写真を撮ってみたい!」「鉄道模型走らせたい!」「何でも良いから鉄道に関する話をしたい!」というあなたの気持ちです。
「鉄道関係あんまり詳しくないんだよなぁ・・・」と不安になっているあなたもご安心下さい。
当鉄道研究会には鉄道に関する知識の浅い・深いを問わず様々な会員が所属しています。
各会員で色々な情報交換をしながら楽しく活動していきましょう!
詳しくはメール[ sensyu_train@yahoo.co.jp ]しくは第3学生自治会館B1Fの部室04にてお待ちしております(基本的に授業期間中の昼休みは常駐しております)。
         
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2014年10月5日日曜日

<東海道新幹線開業50周年記念企画連載>マルス券から見る東海道新幹線③

 こんばんは。Sです。シリーズ3回目となる、マルス券から見る東海道新幹線。今回はW型端末の登場についてご紹介します。

 前回、ようやくX型端末の登場により、マルスを導入出来た東海道新幹線でしたが、一つ問題が残りました。活字棒はそれぞれの列車ごとに用意されていたのですが、東海道新幹線では「ひかり○号」というように同じ列車名でも違う号数の活字棒が大量に出来てしまったのです。ただでさえ、膨大な数の駅用活字棒がある中で、スペースも狭くなり係員も探し出すのにかなり苦労したそうです。そこでX型端末にやや遅れて、W型端末が登場しました。

 W型端末は列車名は端末棒、号数は端末の押ボタンになりました。W型は新幹線向けの端末と言えます。リレー回路のAWS型、電子回路のAWM型が製造されました。リレー回路では接点不良などの故障が多く、電子回路にしたことによって、信頼性の向上と省スペース化を実現しました。

 券はレイアウトがやや変わり、大きさもX型より5mmほど長くなり、98mm×63mmとなりました。
W型券。初期の縦型マルス券は英語表記があるのも特徴だ。
 切符には乗継請求という判子が押されています。これは乗継割引のことで、本州と北海道・四国、新幹線と在来線に乗り継ぐ特急・急行料金を5割引きにする制度で、X型以降の端末では特殊扱いとして、乗継割引のボタンが設置されています。
 乗継割引制度が施工されたのは1965年11月1日のダイヤ改正から。このダイヤ改正では新幹線と山陽本線特急・急行列車の増発が行われ、新大阪からの乗継がしやすくなったのです。新幹線の開通が西日本の交通体系を一変させた証でした。
 なお、この年の10月から、列車指定となっていた「こだま」自由席が列車指定が無くなり、在来線の急行券と同様な扱いになりました。同時に在来線の特急列車にも初めて自由席が導入され、特急列車にとっては画期的な出来事でした。

2014年10月2日木曜日

<東海道新幹線開業50周年記念企画連載>マルス券から見る東海道新幹線②


 こんにちは。Sです。「マルス券から見る東海道新幹線」2回目です。前回はマルス導入前で終わってしまったので、今回からマルス券を紹介していきます。

 座席予約システム「マルス102」は1965(昭和40)年9月23日から稼働しました。マルス端末は当時、端局装置と呼ばれていましたが、X型端末が用意されました。駅では主に一般駅向けのA形と大規模駅向けのB形が使われていました。

 これらの端末装置は活字棒と呼ばれるスタンプを用いて発券していました。この活字棒は溝付きのゴム印です。最初に、希望列車・乗車駅・降車駅の3本を印刷機にセットします。この溝は列車・駅ごとに異なっていて、印刷機はこの溝をデータとして読み取ります。
活字棒。マルススタンプとも呼ばれる。
国立科学博物館に展示されている印刷機(右)。左には活字棒を納めた棚も保存されている。
 その次に入力装置で乗車日・座席種別・人数を設定して、送信ボタンを押します。席が確保できればYESの青ランプ、取れなければNOの赤ランプが点灯し、取れた場合には印刷機から切符が出てくる仕組みでした。
 
国立科学博物館の入力装置。AX型端末と思われる。
  「マルス102」は168列車97000席を収容し、「マルス101」と合わせて、全指定席券の70%を発券できるようになりました。もちろん新幹線も収容され、手書きの硬券から、「特殊指定共通券」、通称マルス券というレシートのような切符になりました。この時期のものは縦型券とも呼ばれます。

X型券。料金隣にワと書いてあるのは乗車券+特急券の意。列車の発駅時刻のみ手書きである。
また、「みどりの窓口」が出来たのもマルス102稼働と同時でした。それまでは指定席も乗車券も一緒の窓口で扱っていてたため混雑しやすく、乗りたかった列車に乗れなかったという批判がありました。そこで、指定席専門の窓口を作ることによって、指定席券を迅速に発券することができるようになったのです。