2015年2月13日金曜日

2014冬~2015春・消える列車・消える景色 Part.3 "変貌を遂げる越後路の列車たち”

こんにちは、専修大学鉄道研究会です。
「2014冬~2015春・消える列車・消える景色」 今回は新潟出身の「新ナカ」が担当します。

2015年3月14日(土)のダイヤ改正における目玉であろう北陸新幹線長野~金沢間開業。その影で信越本線長野~直江津間・北陸本線直江津~金沢間の第3セクター化、寝台特急「トワイライトエクスプレス」・特急「はくたか」の廃止など、寂しい話題もあります。
と、北陸新幹線関係の話題をあげるとキリが無いのですが… 今回は新潟を発着し、信越本線を走る列車たちにスポットを当ててみましょう。

国鉄特急型の代表である485系を充当する定期の特急列車も、新青森~函館間の「白鳥」とこの「北越」のみとなっている。
(2014年8月28日 北陸本線高岡~西高岡間)
 
~特急「北越」~
新潟~金沢間で1日5往復運転される特急「北越」。JR東日本新潟車両センターに所属する485系が充当されています。
数多くの優等列車が走行してきた日本海縦貫線(大阪~青森間の在来線の総称)においては少々地味な特急列車ですが、その歴史は古く、1969(昭和44)年に新潟~大阪間の臨時特急として登場したのが始まりです。その後1978(昭和53)年に新潟~金沢間に運転区間が変更され、越後と北陸を結ぶ特急として定着しました。
登場以来、他の特急列車を補完する役割を担って来ましたが、2001(平成13)年以降は新潟~金沢間を結ぶ唯一の特急列車となっています。

一貫して「北越」に充当されてきた485系もここ数年で勢力を縮小し、画像の485系1000番台「上沼垂色」も2014年末に消滅している。
(2014年8月28日 北陸本線西高岡駅)

~快速「くびき野」~
新潟~新井間で1日3往復運転される快速「くびき野」。こちらもJR東日本新潟車両センターに所属する485系が充当されています。
「くびき野」の歴史は、新潟・長岡~高田間を走行していた特急「みのり」が2002(平成14)年に同列車へ格下げされたことから始まります。
普通料金で特急型車両に乗れることから人気を博し、2006(平成18)年には4両編成から6両編成に輸送力が増強されるなど、新潟~長岡・柏崎・上越地方への移動手段として定着しています。
上記の上沼垂色が消滅した現在では、「くびき野」にも国鉄特急色もしくは3000番台が充当されている。
(2015年1月27日 信越本線新潟駅)

~快速「らくらくトレイン信越」・「おはよう信越」~
新潟→直江津間で夜運転されるのが快速「らくらくトレイン信越」、直江津→新潟間で朝運転されるのが快速「おはよう信越」です。同じく両列車ともJR東日本新潟車両センターに所属する485系が充当されています。「らくらくトレイン信越」は定員制のライナー列車、「おはよう信越」は全車指定席の快速列車と、上下列車で性格が異なる点が特徴です。
「らくらくトレイン信越」は元々新潟→長岡間運転の快速「らくらくトレイン長岡」として運転されていましたが、2012(平成24)年3月ダイヤ改正の急行「きたぐに」廃止による同列車の代替として列車名の改称、運転区間の延長が実施されました。このダイヤ改正では新潟県内の通勤輸送を確保するため、下り「きたぐに」の直江津→新潟間のダイヤをそのまま引き継ぐ形で快速「おはよう信越」が新設されました。

左:新潟駅1番線で出発を待つ「らくらくトレイン信越」。1号車のみドア扱いをし、乗車時にライナー券のチェックが実施される。
右:6号車は女性専用車となっており、側面表示にもその旨が記されている。
(2枚とも2015年1月23日 信越本線新潟駅)
 
~2015年3月ダイヤ改正での動き~
今回のダイヤ改正では各列車とも大きな変化があります。
「北越」は北陸新幹線開業とそれに伴う北陸本線直江津~金沢間の第3セクター化により廃止され、北陸新幹線への接続特急として新潟~上越妙高・新井間にE653系1100番台を充当した特急「しらゆき」が1日5往復運転されます。また、新幹線とは直接並行しないルートを走行する「くびき野」も廃止され、485系充当の新潟~糸魚川間の快速1往復と115系充当の新潟~新井間の快速2往復に再編されます。
快速「らくらくトレイン信越」・「おはよう信越」は存続するものの、充当車両が485系からE653系1100番台に変更され、グリーン車・女性専用車の設定が終了します。
 
上記のように、このダイヤ改正では485系充当の定期列車が新潟~糸魚川間の快速1往復のみと激減することも特徴です。
新潟地区で40年以上特急列車の主役として活躍した485系も、特急「いなほ」のE653系1000番台置き換えや快速「ムーンライトえちご」の運転取りやめなどで活躍の場が減少、2013年(平成25)9月には6両編成17本+増結用2両が在籍していましたが、現在では6両編成9本(2本は国鉄特急色・7本は3000番台)まで減少しています(ジョイフルトレイン「きらきらうえつ」用の4両編成1本、「NO.DO.KA」用の3両編成1本を除く)。
3月ダイヤ改正後もどの編成がいつまで残存するのかが気になるところです。
 
全国的にも数少なくなった485系が充当されている各列車。人気の国鉄特急色も運用に入るので、ダイヤ改正前に是非乗車・撮影を楽しんではどうでしょうか?
新潟駅から特急列車で北陸を目指せるのもあと1ヶ月ほどに… (2014年8月17日 信越本線新潟駅)
 

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