2014年12月19日金曜日

コミケ出展のお知らせ

こんばんはー。

専修大学は12/28開催のコミックマーケット87に参加します
ぜひお越しください、場所は「西え34b」です
・新刊…B5サイズ、90ページ、500円
・既刊…今年はもっていきません
・委託…ツイッターで広報します。お見逃しなく

以下、新刊のページからちょこっとだけ





2014年11月6日木曜日

今年の鳳祭出展を振り返って

こんにちは、専修大学鉄道研究会です。

年に1回の大イベントである秋の学園祭「鳳祭」への出展も無事終わりました。
今年の展示はいかがでしたでしょうか?

今回は各ジャンルともそれぞれ特集・テーマを定めた展示となりました。
会誌「たぶれっと」は優等列車・海外滞在記を特集とし、様々な視点から鉄道を分析・研究しました。
写真展示や模型展示も「優等列車」をテーマとし、全国各地を走る特急・急行列車の雄姿をお見せしました。

また、グッズ展示では「東海道新幹線50周年記念特集」と題した新幹線関連のグッズを展示しました。
また部員が実際に使用した切符や実際に食した駅弁の紹介・展示も新たに実施しました。

今回の出展ブースの様子。(2014年11月1日 専修大学生田キャンパス)
 
今回の鳳祭出展は昼前には一時教室が込みあうなど、例年以上に多くの方にご来場していただいたと感じています。
鉄道模型の展示を嬉しそうに見ているお子様や、我々の解説にも真剣に耳を傾けていた方が多かったのが印象的でした。
また、顔なじみの方に今年も来ていただき一緒にお話することが出来たなど、出展している我々も楽しい時間をすごすことが出来ました。
 
ご来場された方々一人ひとりに感謝申し上げたいと思います。ご来場ありがとうございました。
 
さて、専修大学鉄道研究会は新体制に移行しました。これからもどうぞよろしくお願い致します。
また、12月28日(日)にはコミックマーケット87にも出展します!!
西地区"え"ブロック 34bにて、2014年度会誌『たぶれっと』95号を頒布させていただく予定です。皆様のお越しをお待ちしております!
 
2001(平成13)年に登場した京王線の主力車両9000系。
現在1編成が京王れーるランドのオープン1周年記念ヘッドマークを掲げている
(2014年10月16日 京王線下高井戸駅)
 
~専修大学鉄道研究会からのお知らせ~
専修大学鉄道研究会では新規会員を募集しています。学年・学部・性別等は問いません。
必要なのは「鉄道旅行に出たい!」「鉄道写真を撮ってみたい!」「鉄道模型走らせたい!」「何でも良いから鉄道に関する話をしたい!」というあなたの気持ちです。
「鉄道関係あんまり詳しくないんだよなぁ・・・」と不安になっているあなたもご安心下さい。
当鉄道研究会には鉄道に関する知識の浅い・深いを問わず様々な会員が所属しています。
各会員で色々な情報交換をしながら楽しく活動していきましょう!
詳しくはメール[sensyu_train@yahoo.co.jp]しくは第3学生自治会館B1Fの部室04にてお待ちしております。基本的に授業期間中の昼休みは常駐しております。

専修大学鉄道研究会の公式Twitterも是非ご覧ください。アカウント名は「@senshu_train」です。
もしくはhttps://twitter.com/senshu_train ]へアクセスしてください。

2014年10月23日木曜日

学園祭「鳳祭」出展のお知らせ

こんにちは、専修大学鉄道研究会です。

そろそろ学園祭の季節。専修大学鉄道研究会は今年も学園祭「鳳祭」に出展します!!
以下、鳳祭出展の概要をご説明します。

開催日時・・・11月1日(土)~11月3日(月・祝)10:00~17:00
         ※鳳祭初日の10月31日(金)は設営準備が完了次第スタートとなります。
         ※最終日の11月3日(月・祝)は撤去作業のため早めに終了させていただきます。
開催教室・・・専修大学生田キャンパス10号館2階10204教室

<出展内容>

1.会誌「たぶれっと」No.95配布
会誌「たぶれっと」の最新号を配布します。今号は夏合宿報告記・自由投稿に加え、特集を用意しました。
特集は「優等列車」と「海外滞在記」の2本です。
「優等列車」・・・JR・私鉄の特急・急行列車を乗車記・車両・切符など、幅広い視点から研究・分析。
「海外滞在記」・・・今年部員が訪れた海外の鉄道の模様を紹介。
例年通りのボリュームでお届けします。どうぞお楽しみに!!

2.写真展示
撮り鉄の精鋭たちがチョイスした、部員一同が撮影した力作ぞろいの鉄道写真を展示します。
こちらも会誌に合わせて「優等列車」を展示テーマとしています。様々な表情を見せる列車たちの雄姿をご観覧ください。

3.模型展示
大人気の模型走行・展示、今年はNゲージ・HOゲージの2種類を展示します。
Nゲージでは新作モジュールを2作用意しています。部員所有のカッコいい列車たちの走行をどうぞお楽しみください。

4.鉄道グッズ展示
鉄道グッズ展示は「東海道新幹線50周年記念特集」と題して、特急券や個室カードキー・記念メダル入場券切手ポストカード・車内販売グッズなど、新幹線に関する様々なグッズを展示します。
また、この夏部員が使用した切符・乗車証明書の展示や、今年集めた鉄道グッズを展示します。
さらに、「孤独の鉄グルメ~シーズン1~」と題して、全国各地の駅弁やご当地グルメの写真を展示します。
かなり盛りだくさんなラインナップです。こちらもお楽しみに!!

夜遅くまで部員たちがモジュール製作・展示準備に励んでいます。ぜひご期待ください。
皆様のお越しを部員一同、心よりお待ちしております。
 
東京と神奈川に路線網を築き、相互直通運転によって埼玉まで顔を出す東急電鉄。
田園都市線の5000系(右)と大井町線の8500系(中央)、9000系(左)が並ぶ。
(2013年9月19日 溝の口駅)
 
~専修大学鉄道研究会からのお知らせ~
専修大学鉄道研究会では新規会員を募集しています。学年・学部・性別等は問いません。
必要なのは「鉄道旅行に出たい!」「鉄道写真を撮ってみたい!」「鉄道模型走らせたい!」「何でも良いから鉄道に関する話をしたい!」というあなたの気持ちです。
「鉄道関係あんまり詳しくないんだよなぁ・・・」と不安になっているあなたもご安心下さい。
当鉄道研究会には鉄道に関する知識の浅い・深いを問わず様々な会員が所属しています。
各会員で色々な情報交換をしながら楽しく活動していきましょう!
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もしくはhttps://twitter.com/senshu_train ]へアクセスしてください。
 

2014年10月9日木曜日

夏合宿報告第2弾!~北陸編

皆様こんばんは、専修大学鉄道研究会です。

今回は山陰・北陸・北海道と三手に分かれた夏合宿のうち、北陸合宿の模様を、参加した会長とブログ担当3号が報告いたします。報告が遅くなったのをお詫び申し上げます。

今回北陸に向かったのは、来年3月15日に北陸新幹線の金沢開業が近づいている事によって、北陸本線の金沢-直江津間がJR西日本の管轄となる最後の夏を見に行き、北陸3県の私鉄各社も楽しもうと言う意図でした。

大まかな行程は次の通りです。

1日目
午後1時富山駅北口集合→富山ライトレールで岩瀬浜まで往復→富山駅南口に向かい富山地方鉄道富山市内線に乗車し不二越線の南富山駅へ→不二越線に乗り電鉄富山駅へ→自由時間→チェックイン

2日目(9月12日)
朝7時に富山駅を発ち高岡駅へ→氷見線・城端線を乗り潰し→金沢へ→自由時間→チェックイン

3日目(9月13日)
朝7時に金沢駅を発ち福井駅へ→福井駅西口から福井鉄道に乗車→福井駅に戻りえちぜん鉄道に乗車→福井駅に戻り解散

これよりこの3日間の結果を書いていこうと思います。なお、写真は特記の無い限り全て会長もしくは3号の撮影です。

1日目(9月11日)
会長は、以前新潟に日帰りで向かった時と同じ列車で直江津駅に向かい、そこから普通列車で富山を目指しました。やって来たのは、413系の中でもクセのある編成でした。

会長が直江津から乗車した金沢総合車両所配置の413系B04編成は、金沢・米原方の先頭車が、
交直流急行型のサハ455-1から改造されたクハ455-701になっているのが特徴である。
ちなみに、サハ455形は、電動車によって多くの形式のある交直流急行型の中でも、
一番最後に当たる457系が製造されていた時期に北陸地区で使用するために製造された形式らしい。

富山到着後は地元富山出身を含む一部同行者と一緒に「富山ブラック」と呼ばれるご当地のラーメンを食しました。以前から気になっていたのですが、確かに非常に濃い味でした。

午後1時、参加者が集合し、富山ライトレールに乗り岩瀬浜駅に向かいました。
岩瀬浜では、同地にある明治時代以降の街並みを残した大町通りを観光しました。

富山ライトレールの低床式路面電車「ポートラム」こと0600形は全部で7編成、各編成でアクセントとなる塗色が異なる。
今回乗車したのは往復共に黄緑色の第4編成であった。

岩瀬観光に向かう途中、緑色の第5編成に遭遇した。

しかし、岩瀬観光で思ったより時間を取ったため、富山地鉄市内線の環状線系統に乗車後、南富山駅に向かう予定を変更し、直接南富山駅に行くことにしました。

地鉄の富山市内線では古参の7000形に乗車した。

南富山駅からは予定通り、電鉄富山駅に向かいました。
ここで自由時間として、富山地鉄の稲荷山テクニカルセンターに向かう部員と富山駅で駅撮りをする部員と二手に別れました。ちなみに会長は後者の方に行きました。

合流後はホテルにチェックインしてから富山駅南口に向かい、全員で白えび天丼を食しました。その後昼間にカットした環状線に乗車し、全体の行程は終了となりました。とにかくこの日は、富山のその地の物を食べる事を心掛けました。

2日目
ここからはブログ担当3号が担当させていただきます。
夜が明けて2日目は数を減らしつつある413系・475系が充当される列車に乗って一路高岡を目指しました。
高岡では予定を少々変更して来春での廃止が決定した「トワイライトエクスプレス」を撮影。廃止を惜しむかのように各参加者ともシャッターを切っておりました。

一路大阪を目指す「トワイライトエクスプレス」。日本一の長距離を
走る寝台列車 として有名ですが、車両老朽化の波には勝てず…

 
来春に無くなってしまうであろうJR西日本仕様の高岡駅駅名標と
トワイライトエクスプレスの取り合わせ。記録は急ぎたい。

高岡からはJR氷見線のキハ40に揺られ一路能登半島東部にある氷見を目指します。
列車の都合上氷見からはとんぼ返りとなってしまいましたが、冬ともなれば寒ブリの一大水揚げ漁港ともなる氷見。是非寒ブリを味わいに再び訪れたいものです。
帰りは国定公園にも指定されている雨晴海岸の絶景を楽しみながら高岡へ。天候にも恵まれ、これ以上ない美しい姿を我々に見せてくれました。

国定公園に指定されている雨晴海岸。この日は青空に
雲、青い海という最高のロケーションであった

高岡に舞い戻った一行はここから内陸へ伸びる城端線に揺られます。高岡から越中の小京都とも呼ばれる城端目指してキハ47へ乗車します。
乗車したキハ47のうち1両は城端・氷見線のラッピングが施されており、乗車中のちょっとしたアクセントになりました。
また、沿線には米どころ富山を象徴するような田んぼがが広がっており、こうべを垂れた稲穂が秋の訪れを感じさせるような一幕も見受けられました。


氷見線・城端線では写真の様なラッピングの他、マンガ
「忍者ハットリ君」のラッピング車も走っているので、乗車
・撮影共に充実するよう工夫されている

城端からは高岡に舞い戻り、高岡駅近くのお店で「ごっつぉ漬丼」に舌鼓を打ちました。地元氷見の魚を使っているとのことで新鮮で非常に美味しかったです。
昼食後は北陸地方の主力になりつつある521系に揺られ一路津幡へ。
一行は津幡で車内解散とし、一部参加者は津幡で七尾線からの415系に揺られて金沢を目指しました。
この415系は七尾線直流電化に合わせ近畿圏で活躍していた113系に485系から撤去した交流機器を取り付け415系800番台とした列車で、他の415系と比べ異色の経歴を持った車両となっています。
金沢到着後は一部参加者共に兼六園へ。金沢観光と言えばと言われるくらい有名な観光名所ですが、ブログ担当3号は訪れたことが無かったため、期待に胸を膨らませながら訪れてみました。
やや紅葉には早かったが、美しい風景に心が洗われるような思いがした

その後は金沢駅付近で撮影を行ったりなど参加各位がそれぞれ金沢を満喫したようです。夕食は片町の海鮮料理屋にて寿司や網焼き、刺身などに各々舌鼓を打ち、満足できました。


3日目
最終日となった3日目はバスの遅延等もありバタバタのスタートとなりましたが、計画通りの列車へ乗車し一路福井へ。こちらでは大きく姿を変えた119系を記録しに向かいました。
福井到着後はひとまず福井鉄道に揺られ武生を目指します。最新式の低床路面電車から昭和30年代の鉄道用車両、かつて名鉄で活躍した車両まで多彩な車両が同居する不思議な路線である福井鉄道福武線のその面白さを満喫できたのではないかと思います。


 
かつては名鉄岐阜市内線で活躍した車両も現役で活躍している福井鉄道。
その車両の多彩性はファンを魅了すること間違いなし(!?)

福井へ戻ってきた一行はえちぜん鉄道に揺られ一路勝山を目指します。
京福電気鉄道から経営を引き継いだ第三セクターとして再スタートを切って早11年が経過したえちぜん鉄道。今回は九頭竜川沿いに勝山を目指す勝山永平寺線に乗車しました。乗車したのはかつて飯田線で活躍をしていた119系を改造したMC7000形で、ところどころに国鉄の雰囲気を残した車両でした。

119系の面影を感じさせないマスクを纏ったMC7000形。
かつての雰囲気は側面や車内にその微かな面影を見出す程度である。

勝山からは福井へえちぜん鉄道で戻り、2泊3日に及ぶ北陸合宿は幕を閉じたのでありました。尚、ブログ担当3号は福井鉄道の撮影を行い、その後4日間にわたり北陸地方に滞在し、撮影を行いました。非常に充実した合宿となったと思っております。またの機会があれば訪れてみたいと思った合宿でございました。(byブログ担当3号)

福井での解散後、会長は参加者1名と共に521系の普通列車で金沢へ向かいました。参加者と別れた後、特急「北越5号」に乗車する事にしました。金沢駅で特急券を買ったのですが、マルス端末が新型の物になっているようでした。
ホームに上がったのち、やって来たのは485系の3000番台でした。その後糸魚川で下車し、同地の「ブラック焼きそば」を食べようとしましたが、色々見間違えて、普通の焼きそばを注文してしまい、それを食べる事にしました。糸魚川からは413系の普通列車で直江津まで行き、そこからは、新潟に日帰りで向かった時と同じ列車で実家に帰りました。

おしまいに会長からお知らせです。
今回の北陸合宿の模様は、来月の鳳祭に合わせて刊行予定の『たぶれっと』最新号でも報告する予定です。こちらには1年生の部員による物が掲載される予定となっております。また違った視点から描かれていると思いますので、そちらの方もどうぞお楽しみに。


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2014年10月5日日曜日

<東海道新幹線開業50周年記念企画連載>マルス券から見る東海道新幹線③

 こんばんは。Sです。シリーズ3回目となる、マルス券から見る東海道新幹線。今回はW型端末の登場についてご紹介します。

 前回、ようやくX型端末の登場により、マルスを導入出来た東海道新幹線でしたが、一つ問題が残りました。活字棒はそれぞれの列車ごとに用意されていたのですが、東海道新幹線では「ひかり○号」というように同じ列車名でも違う号数の活字棒が大量に出来てしまったのです。ただでさえ、膨大な数の駅用活字棒がある中で、スペースも狭くなり係員も探し出すのにかなり苦労したそうです。そこでX型端末にやや遅れて、W型端末が登場しました。

 W型端末は列車名は端末棒、号数は端末の押ボタンになりました。W型は新幹線向けの端末と言えます。リレー回路のAWS型、電子回路のAWM型が製造されました。リレー回路では接点不良などの故障が多く、電子回路にしたことによって、信頼性の向上と省スペース化を実現しました。

 券はレイアウトがやや変わり、大きさもX型より5mmほど長くなり、98mm×63mmとなりました。
W型券。初期の縦型マルス券は英語表記があるのも特徴だ。
 切符には乗継請求という判子が押されています。これは乗継割引のことで、本州と北海道・四国、新幹線と在来線に乗り継ぐ特急・急行料金を5割引きにする制度で、X型以降の端末では特殊扱いとして、乗継割引のボタンが設置されています。
 乗継割引制度が施工されたのは1965年11月1日のダイヤ改正から。このダイヤ改正では新幹線と山陽本線特急・急行列車の増発が行われ、新大阪からの乗継がしやすくなったのです。新幹線の開通が西日本の交通体系を一変させた証でした。
 なお、この年の10月から、列車指定となっていた「こだま」自由席が列車指定が無くなり、在来線の急行券と同様な扱いになりました。同時に在来線の特急列車にも初めて自由席が導入され、特急列車にとっては画期的な出来事でした。

2014年10月2日木曜日

<東海道新幹線開業50周年記念企画連載>マルス券から見る東海道新幹線②


 こんにちは。Sです。「マルス券から見る東海道新幹線」2回目です。前回はマルス導入前で終わってしまったので、今回からマルス券を紹介していきます。

 座席予約システム「マルス102」は1965(昭和40)年9月23日から稼働しました。マルス端末は当時、端局装置と呼ばれていましたが、X型端末が用意されました。駅では主に一般駅向けのA形と大規模駅向けのB形が使われていました。

 これらの端末装置は活字棒と呼ばれるスタンプを用いて発券していました。この活字棒は溝付きのゴム印です。最初に、希望列車・乗車駅・降車駅の3本を印刷機にセットします。この溝は列車・駅ごとに異なっていて、印刷機はこの溝をデータとして読み取ります。
活字棒。マルススタンプとも呼ばれる。
国立科学博物館に展示されている印刷機(右)。左には活字棒を納めた棚も保存されている。
 その次に入力装置で乗車日・座席種別・人数を設定して、送信ボタンを押します。席が確保できればYESの青ランプ、取れなければNOの赤ランプが点灯し、取れた場合には印刷機から切符が出てくる仕組みでした。
 
国立科学博物館の入力装置。AX型端末と思われる。
  「マルス102」は168列車97000席を収容し、「マルス101」と合わせて、全指定席券の70%を発券できるようになりました。もちろん新幹線も収容され、手書きの硬券から、「特殊指定共通券」、通称マルス券というレシートのような切符になりました。この時期のものは縦型券とも呼ばれます。

X型券。料金隣にワと書いてあるのは乗車券+特急券の意。列車の発駅時刻のみ手書きである。
また、「みどりの窓口」が出来たのもマルス102稼働と同時でした。それまでは指定席も乗車券も一緒の窓口で扱っていてたため混雑しやすく、乗りたかった列車に乗れなかったという批判がありました。そこで、指定席専門の窓口を作ることによって、指定席券を迅速に発券することができるようになったのです。
  


2014年9月30日火曜日

<東海道新幹線開業50周年記念企画連載>マルス券から見る東海道新幹線①

 こんにちは。Sです。ツイッターの方では時々お邪魔させていただきましたが、ブログはこれが初投稿です。どうぞよろしくお願いします。
 さて、明日10月1日で東海道新幹線は開業50周年を迎えます。そこで、数回にわたって私の所蔵している切符から東海道新幹線にまつわる切符をご紹介していきます。
国立科学博物館に保存されているマルス101。人形前の端末、奥がホストコンピュータ

 1964年というと、新幹線開業もそうですが、なんといっても東京オリンピックでしょう。新幹線開業後の10月10日から開催されましたが、実はコンピュータによる記録管理を行った初めての大会で、コンピュータ時代が到来したことを象徴する出来事でした。国鉄でもこの年の2月に座席予約システム「マルス101」を稼働させました。従来、列車の座席は「乗車券センター」というとことで台帳によって管理されていたのですが、発売に時間がかかり、また人による作業のため誤発売も目立っていました。国鉄は1960年に作った「マルス1」を足掛かりに本格的な座席予約システムの構築を目指し、72列車32.000席収容可能な「マルス101」が完成しました。列車の座席管理や切符の発売をコンピュータ化することによって、数十分以上かかっていた指定席がおよそ30秒で発売ができ、国鉄近代化の先陣を切りました。

昭和39(1964)年10月10日発券のB特急券。特急料金は3タイプに分けられ、
B料金は「ひかり」、C料金は「こだま」となりました。A料金は東京―新大阪間
無停車列車に課せられる予定でしたが、列車自体が設定されませんでした。

 国鉄が威信をかけて作った東海道新幹線ですから、列車の座席指定には当然「マルス」が使われたかと思いきや、開業1年間は前時代的な台帳による手発売でした。計画では「マルス」の導入が明記されていますが、開業後の記事にも「マルス」の開発が遅れやむを得ず手発売になった、とあります。、在来線の4列座席を想定して作られていたため、新幹線の5列座席に対応できなかったのです。また、まだコンピュータの信頼性が低かったため「マルス」によって台無しにされては困る、在来線よりも高価な新幹線には「マルス」が必要なほど乗客がいるのか、との意見もあったようです。
 新幹線開業後、在来線に加え新幹線の特急券を求める旅客で駅の窓口は混雑しました。速さがうたい文句の新幹線でしたが、切符の発券スピードはむしろ以前より遅くなり、苦情も殺到しました。中には3時間以上待った旅客もいたようです。「乗車券センター」では駅からの問い合わせが集中し電話回線がパンクするなど処理能力の限界を超えていたのです。そこで、国鉄はマルス101をスペックアップさせた新幹線用「マルス102」の製作を急ぎました。
 
 

2014年9月23日火曜日

夏合宿報告第1弾!~山陰編~

皆様こんばんは、専修大学鉄道研究会です。
専修大学では今日から後期の授業が開始し、部室にも活気が戻ってきました。

さて、ちょうど1ヶ月前は山陰方面への合宿を行っていました。
遅くなりましたが、今回はその山陰合宿の模様を簡単にご報告致します。

まずは「ムーンライトながら」に乗車し大垣を目指しました。大垣からは米原と敦賀で乗り換え、小浜線経由で山陰本線へと向かいました。
この合宿の数日前に福知山付近では大雨によって運転見合わせとなっていましたが、この合宿の際には運転は再開されていました。
福知山~城崎温泉間は特急「こうのとり」でワープしました。287系が多く走っている中で乗車したのは381系でした。新型車両は格好良いですが、この国鉄色の特急というのもなかなかいいものです。
城崎温泉からは再び普通列車で一気に境港へと向かいました。途中、餘部鉄橋は新しい鉄橋に架け替えられましたが、一部は「空の駅」として残っており、旧線の上を歩くことができるようになっていました。
米子からは境線に乗車しました。終点の境港は漫画家の水木しげる氏の生誕地ということで街中には妖怪のブロンズ像があちこちにありました。
折り返し列車の時間の関係で水木しげる記念館までは行けなかったので、また今度行きたいところです。境港を後にした一行は宿のある出雲市へと向かい、長い1日が終わりました。


空の駅として今も一部が残っている餘部鉄橋
境港の駅前には水木しげる氏の執筆風景のブロンド像がある

 
2日目はまずこの合宿のメインともいえる「奥出雲おろち号」に乗車しました。普段は木次から発車しますが 、一部日には出雲市から運転されています。
天候が心配されましたが見事に晴れ、トロッコ列車の旅を満喫しました。窓のないトロッコ車両では草木がとても近くに感じられ、心地よい風を受けながら終点の備後落合を目指しました。
備後落合では我々以外の乗客は折り返しの列車に乗って行ってしまいました。そんな中、備後落合では1日目の「ムーンライトながら」からほぼ同行程という方に出会いました。その方とはこの後倉敷まで同じ列車でした。すごい偶然ですよね~。
備後落合からは新見を経由して倉敷へ向かいました。倉敷から水島臨海鉄道に乗車、往復し岡山にて解散になりました。


出雲市駅から備後落合駅まで乗車した奥出雲おろち号。
写真手前の車両が窓のないトロッコ車両になっている。

今回は簡単な報告になってしまいましたが、この合宿の模様は学園祭の時に発行している会誌にてより詳しく(?)ご報告する予定です。
そちらもぜひご覧くださいませ。

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2014年9月14日日曜日

会長の近況(もう1回名古屋に行ってみた)

皆様こんばんは、専修大学鉄道研究会です。

山陰・北陸・北海道と三手に分かれる夏合宿は、先月下旬の山陰組に続いて、北陸組が昨日全日程を終了し、現在は北海道組が現地に滞在中という状況です。いずれも後日報告が何かしらの形であると思いますのでお楽しみに。

今回は「会長の近況」第3弾をお送りします。
第1弾において、8月20日(水)に東海道線で名古屋に行った、というお話をいたしました。
その際の名古屋滞在時間は2時間余りでした。その中で色々やり残したことがあるように思えたので、もう1回、今度は名古屋近郊を目指して行きました。

そのやり残したこととは、東海道線の笠寺駅と稲沢駅に行くこと、もう1つはJR東海のキハ40系に少しでも乗車することでした。笠寺駅と稲沢駅に行くのは貨車や機関車を見るため、キハ40系に乗るのは、同社のキハ40系の後継車両となるキハ25系1000番台がいよいよ落成したことによるものでした。

実行日は9月5日(金曜日)です。実家最寄駅から、始発の普通列車中津川行きに乗って行動を開始しました。以下の写真は、例によって、特記の無い限り、その日に私が撮影したものです。
中津川まではJR東日本の211系に乗りました。中央西線は現在JR東海の管轄ですが、1日2往復、長野総合車両センターの211系が普通列車として乗り入れます。始発の中津川行きはそのうちの1本に当たります。

中津川からは快速名古屋行きに乗り換えます。乗車した列車はかつて「セントラルライナー」として使用されていた313系8000番台の充当でした。
以前は名古屋~多治見間で別料金を徴収していた列車に使用されていただけあって、他の313系と比べ塗色や内装が異なっているのが特徴です。

数ある313系のバリエーションの中でも最も上級に位置するであろう「セントラルライナー」用に製造された8000番台の様子。
中津川駅にて

名古屋駅に着いた後、ホームを歩いていると、2編成しかないJR東海の211系0番台を見ることが出来ました。
 
JR東海の211系0番台は4両編成が2本だけ、しかも朝夕に、関西線でしか乗れないらしい。
今やJR東海で現役の電車の中で一番古いものになった。
名古屋駅にて
 
その後、前回と同様立ちきしめんを食べました。ただし、違う店で…
名古屋からは東海道本線で少し東の方向へ向かい、笠寺駅に行きました。笠寺に着くと、ちょうど前回も名古屋駅で見かけた石灰石を運ぶ貨物列車が到着していました。
 
かつて青梅・南武線でも見ることの出来た石灰石のホッパ車「赤ホキ」であるが、現在は名古屋地区のみで現役である。
この辺りの「赤ホキ」は粒の細かい石灰石を運ぶことがあるようで、粒が飛散しないようにカバーを付けている車両があるのが特徴である。
 
とは言え、カバーの付いていない車両もいる。これが「赤ホキ」の本来の姿である。
 
「赤ホキ」はほとんどの車両が製造から45年を超えたため、現在世代交代が進んでいる。
これが新しい「赤ホキ」で、今までの車両と形はほとんど変わらないが、より速く走れるらしい。
 
「赤ホキ」が出発して行った後、隠れていたこんな貨車が姿を現した。
これは、2両1組で専用のコンテナを使って片道はその中に乗用車を入れて運び、もう片道は普通のコンテナを専用のコンテナの中に入れて運ぶ、という目的で作った低床構造の貨車である。最近はここにずっと留め置かれているという。
以上4枚すべて笠寺駅にて

笠寺駅を後にして、第2の目的である「キハ40系に乗る」を目指して岐阜駅を目指しました。
途中JR貨物の愛知機関区が見れる稲沢駅に立ち寄りました。色々な機関車が置かれていて見ていてなかなか面白かったです。

ホームから見える位置に国鉄色のDD51がいた。但しこれは休車になっているようだった。
 
DD51は更新色の物もいた。こちらの方は動いているらしい。
 
既に引退したEF64の0番台も残っていた。私の鉄道趣味のルーツの1つは、地元を走るEF64の0番台の貨物列車であった。
見ていると見覚えのある機番があって(当然か?)懐かしく思った。
以上3枚すべて稲沢駅にて

岐阜駅に着いて昼食を食べ、高山本線に入りました。その後の時間帯にちょうど普通列車の飛騨古川行きなるものがあったので、これならキハ40系に乗れるだろう、と思ってホームに上がると、キハ40とキハ48の2両編成の列車が停まっていました。

手前はキハ40系の片開きの扉の両運転台車であるキハ40、奥は片開きの扉の片運転台車であるキハ48になる。
奥のキハ48は、高山本線が台風で寸断された際に不通区間に閉じ込められたことのある車両であった。
岐阜駅にて

途中美濃太田で下車し、太多線で多治見に向かおうとしました。すると、キハ25系1000番台の試運転にたまたま遭遇しました。
 
現在武豊線で使用されている0番台と同様、313系に似ているキハ25系1000番台。
しかし、長らく付けられていた側面のビードが無くなったり、車内がロングシートになっていたりと細かい所で差異が見られる。

しばらく美濃太田駅に留まったのち、太多線の普通列車多治見行きで移動を再開しました。

キハ25の試運転が来る前に撮影した、キハ40系の両開きの扉の片運転台車であるキハ47。これがそのまま多治見行きになった。
以上2枚すべて美濃太田駅にて

多治見に着いた後はそのまま実家に戻らずに、211系の快速列車で一旦名古屋駅に戻った後、実家向けの土産を買った後、前回と同じ列車で帰宅しました。

「会長の近況」第3弾、いかがでしたでしょうか?
次はいつになるか未定ですが、次回もよろしくお願い致します。


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2014年9月9日火曜日

会長の近況(新潟に行ってみた)

皆様こんばんは、専修大学鉄道研究会です。

今回は「会長の近況」第2弾をお送りします。

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、JR東日本新潟支社では、特に電車の世代交代が活発となっています。
長らく特急列車や快速列車に使われて来た485系がE653系への置き換えで廃車が発生していたり、
長野から115系がやって来て前から新潟に居た115系を置き換えたり、そもそも115系を置き換えるための「E129系」が新製されることが決まったり、
E127系が北陸新幹線の金沢開業に伴う新潟県内の信越本線・北陸本線の経営を引き継ぐ「えちごトキめき鉄道」に譲渡されることが決まったり…
と言ったようになっているのです。
もっとも、私の地元である長野支社でも115系の211系への置き換えが漸次進められ、E351系を置き換えるための「E353系」の量産先行車の製造が発表されているのですが…

前回同様前置きが長くなりましたが、そのような訳で、8月29日(金曜日)に新潟駅まで行って来ました。
以下の写真は、特記の無い限り、その日に私が撮影したものです。

まずは実家最寄り駅から篠ノ井線の朝のライナー列車「おはようライナー」に乗車するために松本駅まで行きました。この日の「おはようライナー」は長野総合車両センター配置の183・189系のうち「あさま色」のN103編成でした。この編成は両端の先頭車が485系から改造された車両で窓の位置が183・189系と違う、と言う特徴を持っています。気になる方は是非調べてみてください。

長野からは普通列車「妙高1号」で直江津へ行きました。かつて「妙高」は上野~直江津間を信越本線経由で結ぶ急行列車の名称として使われていた名前ですが、現在は信越本線長野~直江津間の普通列車のうち、先ほどの長野総合車両センター配置の183・189系を使用する列車の中で、更に指定席車が設定されている列車に対して付けられています。北陸新幹線の金沢開業の際には廃止されることが決まっています。
この日の「妙高1号」は「あさま色」のN102編成でした。この編成は先頭車も始めから189系だった編成で、窓の位置はしっかり揃っています。
直江津に着くと車内で新潟の地酒を呑むと言う事をコンセプトにしたキハ48形のジョイフルトレイン「越乃Shu*Kura」を使った臨時快速「ゆざわShu*Kura」や、北陸本線の413系、そして長野へ第2の職場を求めに行く211系(ロングシートの2000番台)…等々色々な物が見れました。

この日のN102編成の様子。隣は第2の職場に向かう211系。

臨時快速「ゆざわShu*Kura」の様子。
 
直江津に到着後一旦引き上げる413系(金沢総合車両所B02編成)。
来年以降413系は富山県の「あいの風とやま鉄道」に一部が譲渡されると言うが、この編成は譲渡されるのか、
そもそも直江津で413系は見ることが出来るのか…?

直江津からは快速「くびき野3号」で新潟を目指しました。この「くびき野」も北陸新幹線の金沢開業の際には廃止されることが決まっています。
さて、この日の「くびき野3号」は新潟車両センター配置の485系1000・1500番台のT18編成でした。
 
唯一原形のまま残るクハ481形1500番台、国鉄色…と注目を浴び続けている新潟車両センターT18編成の様子。
485系1500番台は元々は函館本線の特急「いしかり」(現在の「スーパーカムイ」の元)に使用するために登場した。
しかし北海道の厳しい気候に合わず、十分活躍できないまま本州に戻ってきたと言う経歴を持つ485系の異端児である。
以上4枚すべて直江津駅にて

新潟駅に着いてからは駅ビルをウロウロ。数か所に分散していたので少し迷ってしまいました。
お昼を食べた後はひたすら新潟駅で撮影していました。新潟地区に4編成居る営業用の湘南色に塗られた115系のうち3編成を数時間のうちに見れたのには驚きました。
 
 115系の0・1000・2000番台からなる4両編成のL6編成。
 
全車が1000番台の4両編成のL9編成。
の他、全車が1000番台の3両編成のN23編成も見ることが出来た。
以上2枚すべて新潟駅にて

私にとっては懐かしい、去年から今年にかけて長野からやって来た115系にも、全6編成中3本出会えました。懐かしい、と言うのは、具体的に、「高校時代通学するときにしょっちゅうこれを見かけた」と言う感じです。
 
長野時代は「N27」を名乗っていたN33編成。
 
長野時代は「N6」を名乗っていたN35編成。その他、長野時代は「N11」を名乗っていたN36編成も見ることが出来た。
以上2枚すべて新潟駅にて

その他にも色々と見てまいりました。

弥彦線用にワンマン改造を受けた編成は2両編成が3本在籍する。
いずれも塗色が独自のものになっていて、大分歳を召しているようだ
 
えちごトキめき鉄道に譲渡される新潟地区のE127系0番台は、朝夕は最長6連で活躍。
 
個人的には新潟駅の面白いところの1つは国鉄型・JR型問わず気動車列車がやって来る事ではないかと思う。
これは夕方の新潟止まりの列車であるが、折り返し磐越西線直通の馬下(まおろし)行きになった。キハ47形の3両編成で、塗色も統一されている。
以上3枚すべて新潟駅にて

ここで私は家族向けの土産を買って、帰ることにしました。新潟駅からは快速「くびき野4号」で直江津駅を目指します。
この日の「くびき野4号」は新潟車両センター配置の485系300・1000番台のK1編成でした。この日は新潟で何かと国鉄色編成に遭遇する事の多い1日でした。
K1編成は今年のゴールデンウィークまで運転されていた快速「ムーンライトえちご」に主に使用されていた編成の1つである。
新潟駅にて

直江津に着いてからは信越線の長野方面に向かう訳ですが、「くびき野4号」到着から長野行きの発車まで1時間待ちとなりました。
その1時間の間にも色々見ることが出来ました。

 新潟配置の115系3両編成のN26編成が居た。
一見普通の115系に見えるが、写真手前の先頭車が結構な曲者である。
 
N26編成のクハ115-1601は、中間車のサハ115-1009を先頭車改造したもの。ただ1両のみの存在である。
以上2枚すべて直江津駅にて

この日は、今考えてみると、「はくたか」を全く撮らなかったのが心残りでした。ただ、私は北陸に向かう夏合宿に参加する予定ですので、そこでしっかりやっておこうと思います。
直江津からは長野配置の115系に揺られ、長野からは211系に揺られ、という形で徐々に現実に引き戻される形で実家最寄駅に着きました。

「会長の近況」第2弾、いかがでしたでしょうか?
この企画、おそらくもう1回あると思われますので、何卒よろしくお願い致します。

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