2014年2月20日木曜日

2014春消える列車・消える景色Part.4~「せとでん」の赤い電車・名鉄瀬戸線6000系~

こんにちは、専修大学鉄道研究会です。
「2014春消える列車・消える景色」今回は関東を飛び出し、中京地方の大手私鉄・名古屋鉄道(名鉄)瀬戸線にスポットを当てます。
4月6日(日)に瀬戸線から撤退する通勤用車両6000系をご紹介します。

瀬戸市内にて開催されるイベントを告知するヘッドマークを掲げ走行する。(2013年8月26日 大曽根~矢田間)

~名鉄瀬戸線、栄町乗り入れから36年間の歩み~
名古屋の中心部・栄町と瀬戸物で有名な尾張瀬戸を結ぶ名鉄瀬戸線。他の名鉄路線との接続駅を持たない孤立した路線です。
沿線住民からは「せとでん」の愛称で親しまれています。
かつては名古屋城のお堀を小さな電車が走るローカル線でしたが、1978(昭和53)年の電圧1500V昇圧・栄町乗り入れにより通勤路線に生まれ変わりました。
その後、高架化や駅建物の改築・車両の置き換えなど近代化が図られ、2008(平成20)年より瀬戸線専用の通勤用車両4000系が登場しました。

これからの瀬戸線の主役・4000系。(2013年8月26日 矢田~大曽根間)

~「せとでん」の赤い電車たち~
かつて瀬戸線の電車は緑色でしたが、1960年代より赤色の塗装をまとうようになり、1978年の栄町乗り入れに伴い車両の総入れ替えを行った結果、赤色の近代的な車両に統一されました。
6000系をベースとして瀬戸線専用に製造された6600系、旧型電車の走行機器を再利用した6750系など、様々な個性派車両が活躍しました。

~瀬戸線6000系の軌跡~
6000系は1976(昭和51)年に名鉄初の本格的な通勤用車両として登場しました。
瀬戸線に投入されたのは1995(平成7)年と遅く、老朽化した車両を置き換えるために名古屋本線系統から転用されました。
当初瀬戸線には2両編成8本が投入されましたが、その後の追加転用により最終的には4両編成7本が投入され、瀬戸線で最も車両数の多い形式になりました。

朝ラッシュを終えて一休み。(2013年8月26日 尾張瀬戸駅)

~赤い「せとでん」の終焉~
栄町乗り入れ30周年を迎えた2008年、ステンレス車両4000系の登場により30年ぶりに車両の総入れ替えが行われることになりました。
これに伴い従来の車両は順次運用から離脱し、保存されることなく廃車解体されました。
最後まで残った6000系も例外ではなく、2011(平成23)年から廃車が始まり、現時点では4両編成1本が最後の活躍を続けています。
4月6日(日)をもって6000系は瀬戸線での定期運用から撤退することが発表されており、これをもって瀬戸線は4000系に統一されることになります。また、個性豊かな面々であった瀬戸線の赤い電車の半世紀近い歴史に終わりを告げることになるのです。

 左写真:朝ラッシュの通勤・通学輸送に励む。(2013年12月27日 大曽根駅)
右写真:4000系(左)と6000系(右)、新旧主役車両の並び。(2013年12月27日 大曽根駅)

瀬戸線からの撤退に伴い、さよならヘッドマークの掲出・記念乗車券の発売・さよなら運転の実施など様々なイベントが企画・実施されています。
名古屋本線系統ではまだまだ現役で活躍するものの、瀬戸線での役目を終え消えていく赤い電車たち。個人的には最後の雄姿を見に行きたいと思っています。

1編成には引退を前に招き猫のラッピングが施された。
撮影日の運行中に車両トラブルを起こし運用から離脱、そのまま廃車となった…(2013年12月27日 大曽根駅)

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