「2014春消える列車・消える景色」第5回目の今回は2014年3月15日(土)のダイヤ改正で大規模な変化が起きる東北本線・高崎線の特急・ホームライナーと185系特急型電車についてご紹介します。
なお、今回は前編とし、「あかぎ」・「草津」などの特急列車にスポットを当てたいと思います。
登場から30年あまり、高崎線特急の主役として活躍した185系200番台。(2014年2月6日 宮原~大宮間)
~高崎線特急の歩み~
かつて高崎線は上信越方面への特急・急行列車が頻繁に走行した路線でありました。1982(昭和57)年の上越新幹線開業によりその数は減少しましたが、同時に上野発の群馬県内を目的地にする急行が特急に格上げされました。
このとき生まれたのが「あかぎ」(上野~前橋)と「谷川」(上野~水上)でした。1985(昭和60)年の東北・上越新幹線上野延伸に伴うダイヤ改正では「草津」(上野~万座・鹿沢口)が登場しました。いずれも特急格上げや従来の特急の名称変更によって誕生した列車です。また、この3列車は「新特急」と呼ばれ、従来の特急よりも気軽に乗車できる料金体系であったことが特徴でしたが、2002(平成14)年にこの呼称は廃止されました。
「あかぎ」は通勤輸送をメインとするビジネス特急として使われ、新宿駅発着の列車も登場しました。一方の「草津」・「水上」(1997年より「谷川」より改称)は観光特急としての役割を持ち、臨時列車の運転、「水上」は新潟県の越後湯沢・石打までの延長運転が実施されましたが、乗客の減少により運転本数は減少し、2010(平成22)年のダイヤ改正以降「水上」は多客時のみ運転する臨時列車に格下げされました。
堂々14両編成で上野を目指す特急「あかぎ」。(2014年2月12日 赤羽~尾久間)
~汎用型特急電車185系の経歴~
185系は1981(昭和56)年に、特急列車としても、普通列車としても使用できる前代未聞の車両として、今までの特急型電車とは異なる軽快なデザインと塗装で登場し、特急「踊り子」(東京~伊豆急下田・修善寺)に投入されました。
1982年から耐雪・耐寒構造を強化した車両も登場し、特急「あかぎ」・「谷川(→水上)」・「草津」のほか、新幹線リレー号(上野~大宮 1985年まで運転)、さらには「シュプール号」やホームライナーにも投入されました。
特急「あかぎ」・「水上」・「草津」用の車両は1995(平成7)年から、特急「踊り子」用の車両は1999(平成11)年からリニューアル工事が施され、車内のアコモデーション向上が図られたほか、現在の塗装に変更されました。
特急「踊り子」をメインに活躍していた車両は「湘南色」をイメージした塗装に変更された。(2013年11月17日 宮原~大宮)
2013(平成25)年3月のダイヤ改正では全ての185系が共通運用になりました。また、2012年には7両編成1編成が1960年代に活躍した先輩格の157系準急型電車をイメージした塗装に、10両編成と5両編成それぞれ1本ずつが0番台登場当時の塗装に変更されました。
左写真:2013年のダイヤ改正以降見られるようになった湘南色と「草津」の組み合わせ。(2013年9月2日 高崎駅)
右写真:活躍路線が185系とほぼ同じであった157系をイメージした塗装に変更された185系。(2013年4月28日 新町駅)
~高崎線特急サービスの大幅変更~
30年以上の間、高崎線特急として活躍を続けてきた185系ですが、2014年3月15日(土)のダイヤ改正により、新宿発着の「あかぎ」1往復を除く全ての列車が、常磐線特急「スーパーひたち」・「フレッシュひたち」として活躍した651系に置き換わります。また、朝夕の「あかぎ」は「スワローあかぎ」に名前を変え、全車指定席の新しい着席サービスを提供することになります。
特急「草津」として活躍する185系の姿もあとわずか…(2013年7月7日 赤羽~尾久間)
185系の今後の動向についてJR東日本から発表はありませんが、現在一部の車両が編成を組みかえられたうえでホリデー快速や快速「ムーンライトながら」などの臨時列車や団体列車に活躍の場を広げています。
修学旅行専用列車として、6両+4両の新たな編成で活躍する185系。(2013年9月12日 蓮田~東大宮間)
首都圏に残る数少ない国鉄時代の車両として今日も走り続ける185系特急型電車。今後の動向に注目しつつ、新たな活躍に期待したいと思います。
左写真:2010年12月のダイヤ改正まで、土休日に運転される一部の「あかぎ」は「ウィークエンドあかぎ」という名称であった。
(2010年2月28日 新宿駅)
(2010年2月28日 新宿駅)
右写真:家路を急ぐ乗客を乗せて上州を目指す特急「あかぎ」(2013年7月1日 赤羽駅)
(ブログ作成に当たり、部員に写真を提供していただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。)
~専修大学鉄道研究会からのお知らせ~
専修大学鉄道研究会では新規会員を募集しています。学年・学部・性別等は問いません。
必要なのは「鉄道旅行に出たい!」「鉄道写真を撮ってみたい!」「鉄道模型走らせたい!」「何でも良いから鉄道に関する話をしたい!」というあなたの気持ちです。
「鉄道関係あんまり詳しくないんだよなぁ・・・」と不安になっているあなたもご安心下さい。
当鉄道研究会には鉄道に関する知識の浅い・深いを問わず様々な会員が所属しています。
当鉄道研究会には鉄道に関する知識の浅い・深いを問わず様々な会員が所属しています。
各会員で色々な情報交換をしながら楽しく活動していきましょう!
詳しくはメール[sensyu_train@yahoo.co.jp]、もしくは第3学生自治会館B1Fの部室04にてお待ちしております(基本的に授業期間中の昼休みは常駐しております)。
当鉄道研究会のTwitterも是非ご覧ください。アカウント名は「@senshu_train」です。もしくは、[ https://twitter.com/senshu_train ]へアクセスしてください。
当鉄道研究会のTwitterも是非ご覧ください。アカウント名は「@senshu_train」です。もしくは、[ https://twitter.com/senshu_train ]へアクセスしてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿